癇癪持ちの子供に振り回され、日常生活もままならない・・。外に出ると生きた心地がしない。どこに沸点があるのか、いつの間にか癇癪を起こし、気がついたら翻弄されている。
そんな生活を送っているママは、案外多いのではないでしょうか?
現在小学生でも全体の40人に一人が何らかの発達障害があると言われており、発達障害をもつお子さんは少なからず癇癪が強かったり、癇癪を止められなかったりします。
では、ただの癇癪持ちと発達障がいの境目とは何なのでしょうか?
これは親として大変な重大事ですが、正直にいってそれは児童精神科の先生の見立て一つで、どうとでも判断されます。
先生がこの癇癪は「発達障害ですね」と言えば発達障害ですし、ただの癇癪持ちですよと言えばそうなるのです。そのぐらいゆるーーーーい基準の中で判断されている発達障害。
うちの子供は先生と5分話したのち、高機能自閉症。アスペルガー症候群。ADHDとありとあらゆる診断をつけられました。(三箇所の病院でです)
まぁ、そのぐらい私の子供は癇癪が酷く、癇癪を起こして困った体験談があったとも言えますが、先生は話を聞いたのち、「それは〇〇ですね」と割と簡単に診断してくれます。そのぐらい気楽につけられてしまうという現状があります。
子供特有?!ただの癇癪持ちなのか、それとも違うものなのか?
子供は大人と違い、自分の気持ちを上手に表す事ができません。ですから必然的にうまく伝えられなくて癇癪を起こすという形で表します。
でも、うまく伝えられなくても癇癪を起こさない子供がいます。それについて何故?どうしてウチの子供だけこんなに癇癪持ちなの?という疑問が湧いてきます。
「やっぱり発達障害なのだろうか?」それともただ「勘所が強く癇癪に繋がっているのかしら?」これはとても気になると思います。
もし、ただの癇癪持ちなのか障がいなのかを知ることで、ママの心の安定に繋がるのでしたら子供発達専門の病院に行って診断してもらうといいと思います。
脅すわけではありませんが、大抵何らかの発達障害の名前がつく可能性大です。ですが、ただの癇癪持ちではなく、発達の問題なんだ!と理解することで親に心に準備ができ、子供と良好な関係を築けることがあります。
さらに周囲の人に診断名を伝え理解を得る方が心理的に楽になれそう。そんな風に考える方は病院の門を叩くのはアリです。
もう一つは保健所などの定期診断などで相談したり、定期診断ではなくても電話をかけて相談すると丁寧に関わってもらえます。
そこから診断をつける・つけないに関わらず、発達の凸凹を支援するというサービスの紹介なども受けられます(児童デイサービスなど)ので、どうしたらいいのかが分からないママにはそれも良い方法です。打開策が見えてきて心が晴れてくるかもしれません。
とっさの子供癇癪で困らないために事前にしておきたい事
子供の癇癪は事前予告なしに起きるもの!だからこそ、とっさの対応を考えておきたいですね。突然の癇癪に予め対策をとっておく事で事態は最小限度に抑えられます。
*子供が癇癪を起こした場面を書き出す
どんな場所で、どんな人といる時に、どんな状況で、何について癇癪を起こしたのかをまとめましょう。
こうすると子供が癇癪を起こす場面について客観的事実が生まれます。
癇癪に困っているママにとってはそれよりも休養が必要な所ですが、この作業なしには対策は練れません。
明日から癇癪を起こさない子供になってくれたら本当に楽ですし、そうなれば一番ホッとしますがなかなかそうも行きません。
とても面倒で大変な作業ではありますが、気持ちに余裕がある時にぜひ行ってみてください。
*子供が癇癪を起こす原因を取り除く〜今日の見通しを伝えておく〜
今日は「こういう事が予想される!」と、伝えておくだけで子供が癇癪を越すパターンが激減する事があります。どうしてかというと子供が癇癪を起こす理由は殆どが「こんなはずじゃなかった」という心の叫びなのです。
予想していたの違った。こうして楽しむはずだったのに。「〇〇で遊べない!」など子供なりに頭の中で楽しい予想を立てていたのが裏切られたとき癇癪という形で表出する事が殆どです。
慣れないうちは子供に予定を伝えることを忘れてしまいます。そこでオススメしているのが予定を伝えるタイミングの習慣化!
今日の予定!という様なかたちで朝食後に子供に話す様にするなどの、家庭での流れをつくると忘れずらくなります。予定がない時も子供に伝えるといいでしょう。
また、この予定は変わるかもしれないなど見通しが変わりやすい場合は、その事も含めて説明すると癇癪を起しづらくなります。
*演技指導
癇癪を起こす子供も本当は癇癪を起こすのを嫌だと思っている事も多々あります。そんな場合は話し合って演技指導する事ができます。
というのも癇癪を起こしているのは、それ以外の方法で気持ちを表現することを思いつけていないから、そうなっている場合が殆どなのです。思い付けないからこそ感情の爆発として癇癪に繋がっています。
実際に起きた場面を後日、再現するかの様に行います。そして望ましい表現方法を実際にやってみます。(舞台役者になったつもりで)その時にママが相手役になり、怒りの原因となった役割を演じたりします。
子供も冷静になっていると同時に「本当はこうしかたったんだ」という気持ちが湧いてきて思わず笑顔になる事も期待できます。
*癇癪が起こりそうな場面に遭遇したら・・
例えば地下鉄が混んでいる・・・。予定していた時間に辿りつけなさそう。など予定外のハプニングが起きそうな時は予め癇癪に繋がる前に子供に伝えましょう。
事前に心の準備ができる事でパニックや癇癪を事前に防ぐ事ができます。ママ自身の心の平安のためにオススメです。最初はコツが必要だったり戸惑う事も多いかもしれませんが慣れてきたらどんどん楽にできる様に!
子供の癇癪で困ったらどうするか?
実際子供が癇癪を起こして困っている場面でどう対応するのかも一大関心事だと思いますのでまとめてみます。
・子供の癇癪が起きている原因を取り除く
癇癪を起こしてる原因がわかる場面があります。そういった場面では癇癪原因を取り除きます。
外出先だとしたら尚のこと早めの原因除去が効果的です。これも社会勉強だから・・・と思ってそのままにするケースがあると思いますがこれは大変危険です。どうしてかというと周囲の理解が得られないパターンが多いからです。
それによって母が受けるストレス、精神的ダメージは図りしれません。それにより子供に対して怒りっぽくなると余計に癇癪を起こしやすい子供になる事が想定されます。
よって余程理解がある場面でしか出来ることではありません。ご自分の性質やお子さんの性質を見極め冷静な対応を取るといいかもしれません。
・子供が癇癪を納めて落ち着ける場所に移動する
子供が癇癪を起こす場面は何らかの形で他者や場所との関連性がある事が殆どです。
そういった時は面倒ではありますがその部屋から人気のない落ち着いた場所、あるいは癇癪を起こす原因となったメンバーや物が目につかない場所に移動する事によって落ち着きを取り戻す事ができます。
その時になんで?どうして?など余り理由は聞かずに最初はただ場所を移動する事を心がけます。本人が落ちついてきたなと感じられたらそれから言葉かけを行ったり理由を聞いたりします。
本人も興奮している時に宥めたり、説得したり、怒ったりするとその行為による刺激で益々癇癪が酷く爆発する事があります。親も子供も大変なストレスになりますのでこれは避けたい行為です。
・子供が起こしている癇癪(身振り)の真似をする
子供は一瞬正気になります。その隙に人気のない所に移動するという手段があります。
子供が癇癪を起こしてるのは原因があり、むやみやたらに癇癪を起こしている様に見えても本人なりの理由や原因があります。
大人からみると何故そこで癇癪を起こすの?と思える場面でも、わかってもらいたいという本人の意思が必ず潜んでいます。ちょっと正気は失っていますが・・・・。
そんな時に共に癇癪の真似をされると正気になってしまうのです。
状況が許すならしばらく一緒になってやっているとすっかり癇癪も治ってしまう場合もあります。
ただこれは高度なパターンでもありますので、外出先などではそのあと速やかに場所を移動する事が望ましいでしょう。
子供を変える努力より、周囲にいる大人の関わり方次第で発達障害であるとか、癇癪が強いだけとかを超えてスムーズな関わりが期待できます。
自分の子供が発達障害なのか癇癪持ちなのかが分からなくても結局は拘りの強い子供、敏感な子供に対して理想的な関わりは発達障害のある子供にも効果が期待できます。
どちらか分からなくても、とにかく何とかしたいママはぜひ試してみてください。こちらの態度を変えるだけで子供の癇癪と上手に付き合っていけるかもしれません。
いずれにしても子育ては長丁場!
ママが疲れてしまったり、ストレスフルだと子供と対峙する気力も湧いてきません!
もちろん子供の癇癪につきあう事だってできなくなりますよね。ママが一息つけたりリフレッシュできる環境が整っているかどうかで子供が起こす癇癪に対する見方は大きく変わるのではないでしょうか?
自分を取り戻せる時間は確保されていますか?もし「無いかも・・・」
と自覚がある方は、ぜひ捻出する方法を検討してみてください!
子育ては有料サービスに頼むと、物凄く高額な立派なお仕事です!
ママ自身が自分を労わりながら子育てしていくことは、とっても意味のあること!ぜひ自分をいっぱい労ってあげてください。
ママの頭を空っぽにして心を癒す一人でできる「まんだら塗り絵」